数学では当たり前のように使われる書き方や公式を解説します。
式の書き方
まず、式の書き方のルールを解説します
1 わからない数は文字(特にアルファベット)でかく 例 \(□+○\) → \(x+y\)
2 文字 ×(かける) 文字のときは、お互いの文字をくっつける 例)\(a × b\) → \(ab\)
3 ÷の記号があるときは分数にする 例)\(3 ÷ 2\) → \(\displaystyle \frac{3}{2}\)
4 省略する 例)\(\displaystyle \frac{x}{2}+3+2\) → \(\displaystyle \frac{x}{2}+5\)
1 わからない数字は文字で書く
小学校では、分からない数字を記号(四角とか丸)で表す、という学校が多いと思います。しかし、中学校では、だいたい学校で文字を使います。特に、アルファベットを使います。なので、アルファベットは読み書きできるようになった方がいいです。

コラム 文字を使う理由は?
・記号の数が少ない アルファベットと同じ26個の記号が簡単に思いつきますか?
・数字と間違える可能性がある ○が0に見える、△も←ように崩れて0に見える
・図形の分野の省略記号として使われている △は三角形を、は平行四辺形を表します
などが考えられます。
2 文字 ×(かける) 文字のときは、お互いの文字をくっつける
これは、\(a×b\)だったら、\(ab\)としましょう、ということです。
\(a×b×c×b\) → \(abcd\)
注意してほしいのが、文字をくっつけられるのは文字が\(×\)でつながっているときだけです。\(+\)や-\(-\)、\(÷\)のときは、くっつけられないので、注意してください。特に、\(+\)のときにくっつけちゃう人多いです!!気を付けて!!
コラム くっつける理由は?
式を短くするためだと考えられます。数字はくっつけてしまうと意味が変わってしまいます(\(3×4 と 34\))。しかし、文字は意味が変わらないので、省略できるところは省略しようということではないでしょうか。数学ではもっと長い式もたくさん存在しますので、省略は大事です。
3 ÷の記号があるときは分数にする
これは、\(a÷b\)だったら、 \(\displaystyle \frac{a}{b}\)としましょう、ということです。
\(a÷b+c÷d\) → \(\displaystyle \frac{a}{b}+\frac{c}{d}\)
コラム くっつける理由は?
式を短くするためだと考えられます。数字はくっつけてしまうと意味が変わってしまいます(\(3×4 と 34\))。しかし、文字は意味が変わらないので、省略できるところは省略しようということではないでしょうか。数学ではもっと長い式もたくさん存在しますので、省略は大事です。
4 省略する
これは、上の全てに通じることですが、式を書くときはできる限り省略します。数学の証明(詳しくは1年の図形で扱います)では、長い数式が出てくることもよくあるので、なるべく省略できるところはしよう!ということです。もちろん、「途中式」や「分かりやすくするためにあえて長くします」というときは省略をしなくて大丈夫です。下に代表的な例を出しておきました。
\(a+b+1+2+3\) → \(a+b+6\)
コラム くっつける理由は?
式を短くするためだと考えられます。数字はくっつけてしまうと意味が変わってしまいます(\(3×4 と 34\))。しかし、文字は意味が変わらないので、省略できるところは省略しようということではないでしょうか。数学ではもっと長い式もたくさん存在しますので、省略は大事です。
ここまでで、大体の「式の書き方」だけは解説しました。つぎからは、公式を3つ解説します。
-
長すぎて疲れたんですけど。どうしてくれるんですか??
-
休憩しましょう!
そして、
寝ましょう!!!!!!!!!!
大事な公式3つ
ここで、大事なお知らせ。3つって言ったんですけど、実は5つです。細かく分けるとこうなります。でも、初めの4つはめっちゃ簡単です(最後のもそこまで難しくない)。それじゃあ、見ていきましょう
1 加法の交換法則
\(a+b=b+a\)
2 加法の結合法則
\((a+b)+c=a+(b+c)\)
3 乗法の交換法則
\(a×b=b×a\)
4 乗法の結合法則
\((a×b)×c=a×(b×c)\)
5 分配法則
\((a×b)+(a×c)=a×(b+c)\)
名前は覚える必要はあまりないですが、テストに出るとかなら覚えたほうがいいですね
それじゃあ、ひとつずつ例も出しながら解説行きます
1 加法の交換法則
\(a+b=b+a\)
足し算でつながってる数字や文字は、順番入れ替えても答えは変わんないよねー、ってことです。↓実例
\(1+2=2+1=3\)
あ、ちなみに、「=」って上のように、3つ以上でもつなげることできます。((突然の解説
まあ、それはさておき、上の式にある「1+2」も「2+1」も結果はどちらも3ですよね、数直線で表すなら、こんな感じ

これは、数字がいくつ増えようと同じです
\(1+2+3+4+5+6+7+8+9 = 9+8+7+6+5+4+3+2+1 =45\)
2 加法の結合法則
\((a+b)+c=a+(b+c)\)
式の中の「()」はその中の式を先に計算するという意味です。なので、上の式の\((a+b)+c\)は\(a+b\)を先に計算します。
で、この法則の意味は、「足し算ってどこに()をつけようが、答えって一緒だよねー \(=\) どこから先に計算しても答えってかわらないよねー」ということです。実は、さっきの法則と言ってることは似てるんです。
加法の交換法則(さっきの)→順番入れ替えても答え同じ →どこを先頭にしても答え同じ
加法の結合法則(いまの) →()をどこにつけても答え同じ→どこを先頭にしても答え同じ
ね!でも、式の書き方が違うので法則の名前も違うんです
加法の交換法則(さっきの)→文字や数字の順番を変える
加法の結合法則(いまの) →()の位置を変える
↓実例
\((1+2)+3=1+(2+3)=6\)
↓数直線

これは、()の数が増えようが、()の中の数字の数が増えようが法則は成り立ちます。
\((1+2)+(3+4)+(5+6)+(7+8)+9 = 1+(2+3)+(4+5)+(6+7)+(8+9) =45\)
\((1+2+3)+4+5+6+7+8+9 = (1+2+3+4+5)+6+7+8+9 =45\)